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河西邦人

Author:河西邦人
札幌学院大学教授。企業経営から地域経営までをカバーする。北海道公益認定等審議会会長、北海道地域雇用戦略会議メンバー、北海道コミュニティビジネス・ソーシャルビジネス協議会会長、江別市、北広島市、夕張市、石狩市、積丹町、ニセコ町等のまちづくりアドバイザー、各種起業講座や経営講座の講師など公的活動を行っている。北海道NPOバンク理事を通じた社会活動にも従事。著書として、『コミュニティ・ビジネスの豊かな展開』(監修)、『NPOが北海道を変えた。』(分担執筆)、『ソーシャルキャピタルの醸成と地域力の向上』(共著)、『ドラマで学ぶ経営学入門』(単著)がある。

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「どんど晴れ」第9週のあらすじと経営的視点

1 あらすじ
 亡き母のため、加賀美柾樹に旅館を継いで欲しい浅倉夏美は柾樹に婚約解消を願い出る。現在勤務中のホテル退職が決定済みなのに、柾樹は横浜で夏美と一緒に暮らすという。家出して柾樹の部屋で引きこもっている夏美へ、不思議なことに斎藤翼からの手紙が仲居仲間の佳奈から転送されてきた。岩手での想い出を創ってくれた夏見に感謝する手紙だった。
 夏美はいつものように後先を考えず、謝罪するために翼の自宅に向かう。そこでマンションの玄関前で長時間翼を待ち続け、訴訟を起こされている相手、斎藤愛子のの部屋へ上がり込む。家政婦が作った料理を、好き嫌いの激しい翼が捨てようとしたのを見て、謝罪することも忘れ、翼を挑発する。そして、他人の家の冷蔵庫を勝手に開け、野菜嫌いの翼に豆腐ハンバーグを料理した。喜んで食べている翼に夏美はやっと謝罪をした。
 一方、加賀美家では夏美の勝手な行動の管理責任を問われ、斎藤愛子から起こされた訴訟の対応で揺れていた。加賀美伸一や女将の加賀美環は弁護士に相談しようとしたが、大女将の加賀美カツノが誠心誠意謝罪するという精神論で一蹴するので対応できない。訴状のみを見せに岩手までわざわざ来た弁護士から、500万円の損害賠償だと知らされ、治療代、岩手旅行のキャンセル料、精神的苦痛といった以上の懲罰的な損害賠償金額に、女将たちは驚く。大女将は斎藤愛子へ謝罪に行くことにした。
 斎藤愛子は許可なく愛子所有のマンションへ不法侵入し、保護者の許可を得ずに翼へ料理を作って食べさせた、非常識な夏美に再び怒りを覚えた。そして、夏美を部屋へ呼び出した。ところが夏美は自分のミスや非常識な行動を棚に上げ、翼は母親の愛子がいなくて寂しいのを我慢している、と論理をすり替え、やんわりと愛子を批判する。翼も夏美を感情的に擁護してきたため、愛子は夏美が息子翼を苦しめたことを忘れ、夏美を許した。
 そして、大女将のカツノが愛子と翼の部屋へ謝罪に来ることになり、愛子は夏美に連絡し、部屋へ呼んだ。大女将がやって来て、誠心誠意謝罪すると共に夏美に女将修行を続けて欲しかった、という本音を吐露した。愛子は隣の部屋で盗み聞きしていた夏美を呼び出し、訴訟を取り下げるとカツノに伝えた。夏美は自分のした行動を反省し、加賀美屋へ戻りたいという気持ちになった。大女将は訴訟になった原因を都合よく忘れ、訴訟を取り下げられたことは夏美さんのお陰と、女将たちに伝える。

2 経営的視点「旅館の経営再建」
 ドラマの中で加賀美伸一が加賀美屋をホテルへする話をしていました。旅館業界は経営が厳しい状況にあります。1991年に旅館業界は35,020億円の売上がありましたが、2004年に19,790億円まで減少しています(国土交通省調査)。ホテル業界と同様に、団体旅行を中心とした旅行需要が低迷し、宿泊料金は値下がりし、それでも客は減少していました。また家業で経営している小規模旅館が、経営悪化や後継者不足から廃業している数も増えているようです。
 こうした旅館業界の業績悪化から加賀美屋も逃れられず、伸一はホテルへの業態転換を構想しています。それが正解なのでしょうか?
 近年、個人客市場における旅館人気が高まっています。高い料金の旅館でも稼働率が良いところもあります。旅館人気は全ての旅館ではなく、美味しい食事を食べられ、良い露天風呂があって、よく手入れされた設備と景観、そして一流のおもてなしがある旅館に人気が集まっています。
 加賀美屋はそのいくつかの条件を満たしていると思われ、まずは馴染みの客だけでなく、新規顧客を獲得するマーケティングで売上拡大を図ったほうが、新規投資も少なく、経営上のリスクも低いでしょう。例えば、自分へのご褒美として旅行をする団塊の世代にターゲットを絞って、最上級の料理とおもてなしをする。加賀美屋ならそのようなプレミアム戦略も可能ではないでしょうか?
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テーマ : 企業経営 - ジャンル : ビジネス

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